ジャンルという垣根を飛び越え実現したThursday/envyのスプリット・アルバムの登場。
2008年4月のはじめにそのニュースが世界にアナウンスされ、エイプリルフールの冗談だと誰もが驚いたこの組み合わせ。互いが理解し合い、互いの音楽に引かれ合い、そしてひとつの作品をしあげた。まさに理想的とも言える作品が完成した。
もはや説明はいらないニュージャージー州出身のThursdayは、本国アメリカではメインストリームでの絶対的地位を確立し、セールス、ライヴ動員、全ての面で成功をおさめ、尚且つ全身をやめない数少ない素晴らしいバンドである。
本作は、完全録り下ろし4曲が収録され、彼ら特有のクリアで哀愁漂うエモーショナルで高揚感溢れるサウンドを鳴り響かせている。また、意識的に作られたと思われる、自信では珍しいインスト曲の2曲を披露し、美しいサウドスケープを垣間見せている。
一方、envyも完全録り下し3曲を収録。頑固たる姿勢を崩さず、独自の方法論とスタンスで活動を続け、世界中から賛辞の声も高く、今作も彼らにしか作れない、独自のサウンドを鳴り響かせ、そして更なる進化を遂げている。表情豊かで流れるような優雅さを持った曲に、悲壮感、希望感を映しだした言葉が、音の世界感と重なり合い、リスナーの心に深く響く曲になっている！！！
10/03/06
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