contraredeからリリースもしていた2010年に惜しくも解散した異色のヒップホップユニット”灰汁”解散後、孤高のMC、セノオGEEが放つ衝撃の1stソロアルバムがリリース。Endzweckの宇宙氏によるCosmic noteから！2012年作品。
Zのラストアルバムにも参加していたセノオGEE初のソロアルバム。
独特なフロウ、力強くも、どこか悲壮感と不穏な質感を持った異様な空間を作り出している全9曲を収録。


hiphopユニット灰汁を解散し、セノオGEE初のソロALBUMとなる『The Law & middle class』は、20年かかってやっと削ぎ落とすことの出来た仏像彫刻のようだと思う。実質制作期間は3ヶ月。これを表現する為に18歳で上京し、スキルのない自分が、吐き気と苛立ち、怒りの少年期を詩に落とし詩うには20年間が必要だった。時がやっと作品になったものだ。
体の細胞1つがあり、血、臓器になり、肉、皮膚があり1人の人間がある。この作品は自分の少年、青年期の体験が主である。家族があり、周辺地域がある。町になる。県、東北地方、東日本、西日本、日本、世界、宇宙に繋がる。自分の体験から、今の日本、世界の歪みを見る事が出来る。人のやる事はなんら変わりは
ないと思う。極小から宇宙、逆も変わらず。
これをRAPにする、これを音にする事がやっと出来た。
もうなにも言う事は無いかもしれない。
音は作り出せても、もう何も言う事は無いかもしれないと思った。
とにかく一気に完成した。そういう作品です。

13/04/18