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Gofish / とてもいいこと (cd) Sweet dream press

販売価格: 2,160円(税込)

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再入荷!

お馴染み名古屋が世界に誇るグレートハードコアバンド「NICE VIEW」でギターボーカルを担当するテライショウタ氏によるアナザーサイド。「NICE VIEW」とは対極的なサウンドを奏でるプロジェクト「Gofish」、待望の新作が登場でございます。
前作"あたまのうえ"から約3年を経ての新作となる3rdアルバム"とてもいいこと"、teasiやわすれろ草のリリースでお馴染みのSweet dreamからのリリース!!!
今作は前作に引き続き録音、ミックスも手掛ける稲田誠氏(Cb/ブラジル、PAAP、バイクモンド、etc)がコントラバスで参加、そして黒田誠二郎氏(Vc/ゆすらご、ex.細胞文学)がチェロで参加した、コントラバス、チェロ、アコースティックギター、そして唄とゆう編成で制作されており、更にゲストで山本達久氏(Dr)、asuna(Org)が参加した楽曲も収録。
ゆっくり、ゆっくりと進んでいくあたたかくも、どこまでも幽玄的なサウンド、流れ出ていく残響と、音の隙間、つぶやくように繊細に紡ぎ合わせていく唄、じっくりとじんわりと時間をかけながら体に染み込んでくるような音世界。
とってもあたたかく、ふわりふわりと浮遊しながらも、どこか背筋が伸びるような、深いとこに潜む緊張感のある音だと思います。



infoより...
毎夜「必見」のイベントにこと欠かない東京にあっては規模としてささやかなものかもしれないが、いや、だからこそ、まるで秘密のように噂が広がったライブがあった。稲田誠(ブラジル、バイクモンド他)をコントラバスに、黒田誠二郎(ゆすらご)をチェロに迎えたテライショウタ=Gofishの公演である。「聴いたことがない音楽」とその演奏を見たある人はレポートしていたが、さて、その秘密の音楽がついにアルバム『とてもいいこと』として完成した。

録音とミックスは前作に続き先述した稲田誠、ほかにも山本達久(ドラムス)とasuna(オルガン)も参加し、定評あるギターの弾き語りから噂を呼ぶウィズ・ストリングス曲も収録。幕開けからコントラバスとチェロ、アコースティック・ギターと歌声でトリオの到来が幾分軽快に告げられるが、どこかジミー・ジュフリーのマイナスの美学に通じるような、大風呂敷を広げず、その代わり見たこともない風呂敷を懐から取り出す謙虚な愛嬌もそこにある。さらに「夢の速さ」「とてもいいこと」に散りばめられた重なる歌声や、「滑走路」「明滅」といった曲での語りかけるような歌い口もまた、本作でテライショウタが手にした「とてもいいこと」のふたつだろう。

とはいえ、アルバムのピークのひとつは「ふたつの月」でやってくる。NICE VIEWでのテライショウタの姿が反転して重なる深い深いロングブレスやドローンはGofish史上最強の深度。しかし、息ができなくなり、気が遠くなる刹那、続くタイトル曲「とてもいいこと」が聴く者に救いの手を差しのべる。背景にある物音は生活の音だろうか。バック・トゥ・ライフ・アゲイン! そして、そこで重ねられた「ラララーラーラーラー」というコーラスは、最後の「明滅」での簡素な佇まいに受け継がれていき、ちょうど夕方いつもの帰り道を帰っていくように、もしくはまるでいつもの1日が終わるようにアルバムが終わるのだ。

丸めた背中でギターを包み、少し上を見つめて溜めた息に歌を込めるテライショウタ、そのライブの様子を遠目に見ればレイドバックした風体に見えなくもないが、しかし、決して聴く者をリラックスさせない張り詰めた何か、簡単に言葉に回収できない何か……。そういった「何か」はやはりこの作品にもあるけれど、しかし、その残像にはいつもより身近なぬくもりが感じられよう。

それは優美な室内楽風アレンジとの対照から、テライショウタの歌世界の手触り、生々しさ、柔らかさ、怖さ、底知れなさがこれまで以上に強く匂い立つからかもしれない。だとしても、例えば古今東西いくつもリリースされてきた「ウィズ・ストリングスもの」でもなく、パストラルなプログレッシブ・ロック風でもなく、ジョニ・ミッチェルの『夏草の誘い』でもなく……、少なくともこんな風なシンガー・ソングライター・アルバムはGofishトリオの頭の中以外、多分どこにもなかったのではないだろうか。

もちろん、それは一朝一夕につくられたものではない。2004年の『Songs For A Leap Year』、2009年の『あたまのうえ』、以上2枚の既発アルバムの試行錯誤(『あたまのうえ』収録曲「夏の粒子」の田園風アレンジを思い出してみよう)があってこそ、また、並行して活動するNICE VIEWのボーカリスト/ギタリストとしての道程を踏まえてこそ到達した新境地、桃源郷であることは間違いない。

行く道を行き、帰り道を帰る。しかしその道筋は他の誰の者でもないテライショウタによるテライショウタの音楽。嘘のような本当の音楽が、しかし、いつもと変わらない風情できょとんと生まれ、立っている。『とてもいいこと』は、つまり、浮き世と浮き世離れに橋を架ける、そんなアルバムなのです。

1. そらのかけら
2. 夢の速さ
3. ちいさくなれる
4. 迷路
5. 滑走路
6. ふたつの月
7. とてもいいこと
8. 明滅


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